Eclipseを自分色に染め上げる1(本体設定編)

Eclipseを導入すればすぐにでもJava開発が可能なのですが、いくつかの設定を行えばもっと使いやすくなります。私自身が行っている設定を備忘録として書き記しておきます。この記事を読んだ方が何かの参考になれば幸いです。

基本的な設定

JREをイントールフォルダに設置する
Eclipseのインストールフォルダに「jre」という名前で使用するJREを放り込んでおくとEclipseは優先的にそのJREが使用されます。複数のJREを使い分けたい時に便利です。
ライブラリとjavadocの関連付け
@IT:Java TIPS -- EclipseでライブラリとJavadocを関連付けるに詳しく記載されていますが、プロジェクトの「JREシステムライブラリ」の「rt.jar」のプロパティで「javadoc URL」を指定することによって「Shift + F2」キーでjavadocを参照することができます。この際にはあらかじめjavadocをダウンロードしておき、そのパスを指定するとよいでしょう。
エディタに行番号を表示する
「ウィンドウ」->「設定」->「一般」->「エディタ」->「テキストエディタ」で「行番号の表示にチェックをつけるとエディタに行番号が表示されます。

エラー/警告の設定

ここでは、エラー/警告の設定を行います。私自身はデフォルトのまま使用しています。「ウィンドウ」->「設定」->「Java」->「コンパイラー」->「エラー/警告」で設定が可能です。個人的に気になっていたのが、「serialVersionUIDなしのシリアライズ可能クラス」がデフォルトで「警告」となっている部分です。「本当に必要なのか?」と思い調べてみましたところ以下の記述を見つけました。



直列化可能クラスが明示的に serialVersionUID を宣言しない場合、直列化ランタイムは、『Java(TM) Object Serialization Specification』に記述されているように、さまざまな局面に基づいて、そのクラスのデフォルトの serialVersionUID 値を計算します。しかし、デフォルトの serialVersionUID の計算は、クラスの詳細情報に大きく左右され、このクラスの詳細情報はさらに、コンパイラの実装状況に依存しているので、直列化復元時に予期しない InvalidClassException が発生する可能性があります。このような問題を防ぐためにも、すべての直列化可能クラスが serialVersionUID 値を明示的に宣言するように設定することを強くお勧めします。Java コンパイラ実装が異なっていても、常に一定の serialVersionUID 値を得るには、直列化可能クラスが明示的な serialVersionUID 値を宣言する必要があります。また、この宣言では、できるかぎり private 修飾子を使用することをお勧めします。なぜなら、この宣言は直近の宣言クラスにしか適用されず、serialVersionUID フィールドは継承メンバとして使用できないからです。

というわけなので、きちんと設定したほうがよさそうですね。

コメントの設定

プロジェクトによっては、ソースヘッダに独自な記述を行う場合があります。その場合はあらかじめ設定しておくと便利でしょう。
設定は「ウィンドウ」->「設定」->「Java」->「コード・スタイル」->「コード・テンプレート」で行うことができます。注意点としては新規にクラスを作成するときなどに、「コメントの生成」にチェックをいれて下さい。何故かデフォルトではOFFになっています。

フォーマットの設定

プロジェクトによっては、コーディング規約を設定している場合があります。その場合は独自のフォーマットを作成してコーディング規約に合わせたフォーマッターを作成しましょう。
設定は「ウィンドウ」->「設定」->「Java」->「コード・スタイル」->「フォーマッター」を選択し、「新規」ボタンを押下することによって、独自のフォーマッターを作成することが可能です。コードを作成した後に「Ctrl + F」で自動的にフォーマットされます。

次回は

プラグイン編です。私が個人的に愛用しているプラグインを紹介しようと思います。