転職メソッド捕捉
http://d.hatena.ne.jp/DTRT/20070309にいくつか捕捉をば。
今回は企業側からの視点も絡めて説明したと思います。
転職における面接の意味
面接の真の目標は面接官の不安を取り除いてあげること。
採用にはそれなりのコストが掛かる。当然企業側としてはリスクを回避しなければならない。それではどういったリスクがあるのか? 代表的なものを下記に示してみよう。
- 早期退職しないか?
- スキル不足ではないか?
- 我が社に入社した場合、モチベーション不足にならないか?
- 不法行為を行わない人か?
スキル不足はその時点では、どうしようもない部分なので、そこを意欲を示すことによってカバーすることが大切。
そうすることによって「早期退職」「モチベーション不足」という不安を同時に取り除くことができる。
まずは意欲をアピールすることが大切。ではどうやって意欲をアピールするか?
- blogを書く(最新技術をキャッチアップしているというアピール、もしくは個人でも勉強するというモチベーションの持ち主という証拠)
- 面接官に技術担当の方がいらっしゃるのであれば、自分の作成した成果物を見せるのもひとつの手。
面接(動機編)
- 志望動機
- その企業に特色を志望動機にあてる
- 転職動機
- なぜ転職をしようと思ったのか
- 将来のキャリアパス
これらを述べる際には、必ず一貫した矛盾のない事柄を述べる必要がある。志望動機には志望企業の特色を動機に入れるとなおよい。
互いにWin-Winの関係を築けなければその採用は合否の結果はともかくとして失敗に終わるだろう。
御社と私であれば、お互いにハッピーになりますよ。ということをここで納得させなければならない。
面接(経歴編)
経歴が企業側からのインタビュー方式であれば、特に困ることはない。
困るのは「今までの経歴をご説明下さい」と丸投げされた場合だ。
そういうケースに陥った場合は、出来るだけ簡潔に述べるのがよい。
「・・・簡単ですが、以上が私の経歴です」
その部分で不明点があるようであれば、企業側から質問があるであろう。そうなれば、インタビュー形式に戻るだけであり、問われたことに対して回答すればよい。
面接(質問編)
面接の最中、必ず採用担当者の一言によって空気が変わることが起きる。その一言とは何か?
「何か質問はありませんか?」
「特にありません」と答えるのはNG。採用担当者に「関心がない」と判断されかねないからだ。
そして、担当者のこの質問は3つの意図がある。
- 疑問を持っているのなら解決してあげたい
- 意欲の確認
- コミュニケーション能力
よって事前に複数の質問を用意することが望ましい。質問は多少多めに考えていた方がよいだろう。何故なら面接の過程で質問の答えが判明する可能性があるからだ。
では何を質問するか? 以下に例をあげておく。
- 会社について
- 業界について
- 経営者について
- 自分の役割について
質問する際に含めないようがよい質問がある。それは「条件」についてだ。
これに関しては内定をもらってからでも十分に交渉が可能であり、人材サービス会社を経由している場合はその人から間接的に伝えたほうがよい。個人的にはこれが人材サービス会社を使用する1番のメリットだと考えている。
トラブルシューティング
面接の際にネガティブな質問をされた場合どうするか?
例)入社後すぐ海外転勤の可能性がありますが、大丈夫でしょうか?
こういった、個人的には願い下げの場合でも優等生的な回答をしたほうが無難であろう。これも内定を貰ってから交渉すればよい
というのも、内定を獲得した後は企業側から面接された側へ主導権が移るからだ。企業として1度内定を出すと、そこから人員計画を立て始める。もし、内定者に断れることになると、採用は一からやり直すことが必要となる。
そうするとおのずとコストが増大するからだ。
細かい話は色々ありましたが、重要なことは以上。秘訣は
「相手が望んでいる答えを出してあげる」ことだ。もちろん
「相手が望んだ答え以上に優れた回答をする」ということが最上であることは言うまでもない。こういった事柄は、システムを提案する際にも重要なことだと思う。
最後にもっとも重要なことを一つ。内定を貰うまではこちらは選ばれる側だが、一旦内定を得てしまえば立場は逆転する。こちらが選ぶ側になるのだ。
詳細な条件交渉等は内定を貰った後にゆっくりやればよい。立場はこちらのほうが有利なのだから。